イリエ=コンブレー駅
 プルーストの父方の里イリエはさまざまな小説的変形を被って、母方の里コンブレーとして『失われた時を求めて』の中に登場する。そして多くの人々が現実と虚構のはざまを求めてイリエを訪れた。そうしたなかイリエは自らを「イリエ=コンブレー」と改称し、虚構を現実に取り込んだ町となった。フランス国鉄(SNCF)のかつてのイリエ駅は「イリエ=コンブレー駅」の標識を掲げている。この写真で鉄道線路の伸びる向こう側、すなわち東側にはシャルトルがあり、手前側すなわち西側にはブルーがある。



イリエ=コンブレーの駅舎

イリエ=コンブレー駅の駅前広場