本書は『グリーン・ツーリズムの潮流』(東海大学出版会)の姉妹編であり、経済・社会・歴史などの広い視点から日本とフランスの観光の現状を分析している。全9章の構成の内、成沢は第3章「フランス社会とソーシャル・ツーリズム」と第4章「フランス観光と農村空間」を担当し、フランスのソーシャル・ツーリズムとグリーン・ツーリズムについて論じている。
はしがき
第1章 日本の国際観光政策 [長橋透・麻生憲一]
第2章 日本の国際観光動向[麻生憲一・長橋透]
第3章 フランス社会とソーシャル・ツーリズム[成沢広幸]
第4章 フランス観光と農村空間[成沢広幸]
第5章 観光地のライフサイクルと持続可能性[石川真澄]
第6章 歴史認識とグリーン・ツーリズム−原型確認作業の必要性[田渕幸親]
第7章 日本の秩序社会とグリーン・ツーリズム−「整」と「雑」[田渕幸親]
第8章 温泉開発による交流人口の増大−北海道・羽幌町[多方一成]
第9章 ”愛の村”づくりとグリーン・ツーリズム−岡山県・東粟倉村[多方一成]