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Mの国ぶらぶらレポート#001

ぶらぶらMの国

蓮ケ池史跡公園

宮崎市

ぶらぶら日付:1997/01/12 所在地図



「ぶらぶらMの国」は、宮崎県内のさまざまな施設や観光地・等を訪ね、宮崎の見所を独自の視点で綴る散策レポートです。
 ここのところ休日になってもパソコンばかりに向かっていた私は、子供をほったらかしにしていたことに少し父親として後ろめたさを感じていた。少しだけでも" 父親としての立場 "の巻き返しを図ろうと、小2の長男とともに夕方ふらーっと出かけたところが、ここ、蓮ケ池史跡公園。以前から付近まで来ることは有っても、一度も足を運んだことがなかったので、一体どんなところなのか、見ておこうと立ち寄ってみた。

ケ池史跡公園は、宮崎市制60周年記念事業として、昭和62年度より平成3年度までの5年をかけ、4億1,400万円の事業費で、面積18haを整備したものである。
 この公園は、貴重な文化財である6〜7世紀の横穴群の保存の目的と都市内の緑豊かな自然の保存を図りつつ、宮崎市民が、郷土の歴史や文化を楽しみながら学べる場として、また、レクレーションにも利用できる憩いの場として設けられている。

日、天気が曇りだったせいか、公園内に人影はあまりなくジョギングや犬と散歩の近所の人が数人だけ。途中、数人の方々から、すれ違いざま「こんにちは」と声をかけられ、慌てて息子と一緒に「こんにちは」と返事を返す。"そういえば、昔はこんな風なやりとりが近所つきあいの中では、よく有ったな…"と、見知らぬ人との挨拶のやりとりが不思議と嬉しくなってくる。

内には、竪(たて)穴式住居や高床式倉庫が復元され、古代の歴史に触れることができ、その他にも、せせらぎの水路やあずまや、土舞台、湿性植物園などがあり、尾根づたいの園路をたどりながら、自然と歴史の雰囲気を味わえるようになっている。*(蓮ケ池横穴群は、横穴墓の群集地として、日本の南限に当たることから、昭和46年7月17日に国の史跡に指定された。) 長男は高床式倉庫を見て「ゲゲゲの鬼太郎の家だ!」と興奮しながら、駆け寄りよじ登った。そういえば、確かに鬼太郎の家はこんな感じだったように私も記憶している。どうやら、今でもテレビや漫画でやっている様子である。
の敷地内には宮崎圏域の歴史・民族・文化に関する資料の収集、保管、展示のある教養・研究・レクレーションのための施設「みやざき歴史文化館」もある。当日は午後4時30分の閉館時間だったため館内が見れなかったので、後日、改めて取材を予定したい。
 当日、この資料館を管理されている松尾さんという方にお会いし資料をいただいた。資料の一部に記載された公園マップをもとに息子と共に横穴墓をひとつひとつ辿ってみた。いくつか見て歩くうちに私自信は少々退屈さを感じたが、地図を片手に横穴墓を見つけるたびに息子は大喜び。「帰ろうか?」と促してみても帰る気配は全くなし。とうとう平地部にある横穴墓のほとんどに付き合わされるはめになりクタクタになってしまった。どうやら息子はファミコン「ドラクエ」みたいな探検気分に喜びを感じているようである。 挙句の果てに「来週もまた来たい」と言い出し、結局、3日後の(15日)成人の日に再度訪れ、公園の外周歩道の山道をドングリ拾いをしながら一日を過ごした。特別に遊戯施設が有る訳でもなくただ穴と山道だけの公園としか目に写らなかった私だったが、どうやら、現代(いま)の子供たちにとっては、こういうところがワクワクするところらしい?

宮崎市大字芳士2258番地3 お問い合わせ:みやざき歴史文化館 TEL 0985-39-6911


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